[メイン2] ネツァク : 「………」
[メイン2] ネツァク : 玄関へと着く。
[メイン2]
ネツァク :
逃げるための扉はすぐそこだ。
窓だってあるし、逃げようと思えばすぐ逃げられるだろう。
[メイン2] ネツァク : しかし。
[メイン2] ネツァク : ネツァクはそれを試みない。
[メイン2] ネツァク : なぜか?
[メイン2] ネツァク : もう結果は”視た”。
[メイン2] ネツァク : そんなものを再度検証するよりも。
[メイン2] ネツァク : 「ふぁ~~あ」
[メイン2] ネツァク : 大きな欠伸をして、床に横たわる。
[メイン2] ネツァク : もう何でもいいから寝させてほしい、ただでさえ眠いのに。
[メイン2]
ネツァク :
だからい まは おやす み なさ い
あたま が と ろ け て
[メイン2] ネツァク :
[メイン2] ネツァク :
[メイン2] ネツァク :
[メイン2] ネツァク : 『だるまさんがころ~んだ』
[メイン2] ネツァク : クソ。
[メイン2] ネツァク : 喧しく、鳴り響く。
[メイン2] ネツァク : それはここでも同じで。
[メイン2] ネツァク : 満足に寝ることだってできやしない、不満足な環境。
[メイン2] ネツァク : ああ、そうかい。
[メイン2] ネツァク : 付き合わなきゃ、寝させてもくれないのか。
[メイン2] ネツァク : 「……さて」
[メイン2] ネツァク : 立ち上がる、その次に振りか狩ることは知っている。
[メイン2] ネツァク : 「……やっぱり縮んでますね」
[メイン2] ネツァク : あの子と同じように。
[メイン2] ネツァク : そう、崖から何もわからずに転落したあの子。
[メイン2] ネツァク : 「久しぶりにやりますか」
[メイン2] ネツァク : 小さな体で、元いた教室へと向かっていく。
[メイン2] ネツァク :
[メイン2] ネツァク : 幕間【よく眠れる睡眠方法】
[メイン2] ネツァク : 「おかえりですよっと」
[メイン2] ネツァク : その場、教室に残っていたものから見られる。
[メイン2] ネツァク : 『あいつは誰だ…?』『子ども…だよな』『なんでこんなところに…』『敵かもしれないぞ!』
[メイン2] ネツァク : ざわざわと騒いでいる、それらを無視して。
[メイン2] ネツァク : ナイフを取り出す。
[メイン2] ネツァク : 「ねっむ」
[メイン2]
ネツァク :
よく眠るために一番いいことは何だろうか。
疲れた脳を休めるにはどうすればいいのだろうか。
[メイン2] ネツァク : 簡単だ。
[メイン2] ネツァク : 体を使わなければいい。
[メイン2] ネツァク : では体を使わない状況とは?
[メイン2] ネツァク : ────”出血多量で動かなくなること”
[メイン2] ネツァク : ぶすり、ぐちゅん。
[メイン2] ネツァク : 鋭利な刃物が体に染み込んでいく。
[メイン2] ネツァク : あふれ出る血は止まらない。
[メイン2] GM :
[メイン2] GM : 秘匿幕間追加
[メイン2] GM :
[メイン2] GM : ネツァクの額に
[メイン2] GM : 「弐」の文字が、浮かび上がる。
[メイン2] ネツァク :
[メイン2] ネツァク : あふれ出していく赤色を見ながら。
[メイン2] ネツァク : 頭の中に流れ込んでいく、ナニカ。
[メイン2] ネツァク : でもそれすらも今はノイズで。
[メイン2] ネツァク : いまは ただ この うすろいでゆく あたまを
[メイン2] ネツァク : この ふねを こいで
[メイン2] ネツァク : … … …
[メイン2] ネツァク :
[メイン2] フェイト・テスタロッサ :
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : 送り届けた、私は頼まれたことを終えて
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : するりと、その場を抜け出す
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : すぅと、息を吸って
[メイン2]
フェイト・テスタロッサ :
「私と遊びませんか」
声を紡ぐ、放送に対して問うように
[メイン2]
フェイト・テスタロッサ :
「一緒に遊びませんか?」
彼らの遊びに添いつつ、この学校を歩いて
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : コレしかないもの、コレしか出来ないもの
[メイン2] GM : 『だーるーまーさーんーがー』
[メイン2]
フェイト・テスタロッサ :
「一緒に、遊ぼう?」
何度目かの声、何度目かの問いかけ
[メイン2] GM : その問いかけに
[メイン2] GM : 放送は
[メイン2] GM : 揺るがない
[メイン2] GM : 『こーろんだ』
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : なら、こうしよう
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : 一歩、ズラす
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : あそびだから、あそびだから
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : 転げるように、止まる足を滑らせて
[メイン2] GM :
[メイン2] GM : フェイトの体の一部が、弾け飛ぶ。
[メイン2] GM : 侵蝕+2
[メイン2] GM : 秘匿幕間追加
[メイン2] GM :
[メイン2] GM : フェイトの額に、「壱」の文字が浮かび上がる。
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : 転げて
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : 弾けて
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : 赤の中
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : まあ、自分の怪我はどうでもよくて
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : 使い物になるなら怪我はどれだけ重なってもいい
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : 血の滴る腕をそのまま、考えた
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : 私は求められなかった
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : 求められなかった
[メイン2] フェイト・テスタロッサ : また
[メイン2] フェイト・テスタロッサ :
[メイン2] フェイト・テスタロッサ :
[メイン2] フェイト・テスタロッサ :